CATEGORY 虫歯治療
虫歯の進行
-
虫歯の進行
初期段階(エナメル質の侵食)
最初の段階では、口の中に残留した糖分を利用する細菌が酸を生産し、それが歯の表面のエナメル質を侵食します。この段階では、まだ痛みは感じられず、歯の表面に小さな白い斑点やポツポツとした穴が現れることがあります。これが虫歯の初期段階であり、適切なケアと予防がなされれば逆転可能な段階です。
進行段階(象牙質の侵食)
酸がエナメル質を侵食し、その下の象牙質に到達します。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸に対する耐性が低いため、穴が大きくなりやすくなります。この段階では、歯がしみることがあり、痛みが生じることもあります。虫歯が進行すると、歯の表面に茶色や黒色の斑点が現れることがあります。
感染段階(神経の侵害)
進行した虫歯が象牙質を侵食し、歯の神経組織や血管に到達すると、感染が起こります。この段階では、歯が非常に痛むことがあり、熱や冷たい飲食物に敏感になることがあります。歯茎の腫れや膿のたまり、悪臭も現れる可能性があります。感染が進行すると、歯が膿を溜める感染巣になり、周囲の組織にも影響を及ぼす可能性があります。
これらの段階では、早期発見と適切な治療が重要です。
定期的な検診や、適切な口腔衛生習慣の実践によって、虫歯の進行を遅らせたり逆転させたりすることが可能です。